Before it loses

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有紀は最後まで泣いていた。 有紀の姿が見えなくなった時、自然と俺の頬に涙が伝った。 いつも、そばにいたから気付かなかった。 こんな想いがあったこと。 「有紀、これは別れじゃねぇんだからな…」 空港を出て呟いた俺の遙か頭上を、有紀の乗った飛行機が飛んでいった。    
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