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どれくらい横になっているのだろうか?
織姫の容態が楽になることはなかったが、耳元で囁かれる綺麗な声に彼女は目を覚ました。
「大丈夫ですか」
まだ視界がボーとしている。
「お気をたしかに」
「え?・・・・・わぁっ」
やっと声の主を確認した織姫は驚いて飛び跳ねた。
なんだろう?テレビで見るモデルよりも素晴らしいプロポーション、真っ白なのに生気が満ち溢れている小さな顔。・・・無論、織姫が死ぬ前の世界での比較ではあるが。
あまりの神秘さに呆気にとられたままの織姫にその目の前の女性?は更に続けて言う。
「あなたは、この学校の生徒ではないですね・・・。見掛けない顔です」
織姫は何か言わなきゃと思い、緊張した面持ちで答えた。
「あ、あの、私、その死んで、目が覚めたら・・・ここに・・・・・」
その言葉に対し、あらっ、と上品に右手を口元に当てる女性は微笑んで座ったままの織姫と高さまで屈んだ。
「現世出身なのね。心が綺麗な証拠だわ。・・・そしていい目をしている」
現世?何じゃそりゃ?と言わんばかりに首を傾げる織姫。
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