One day

特に返事をせず、真っ直ぐ風呂に向かい、少しフラつく頭に振り回されながらコックを引くと、頭に冷水が降り注いできた。　
それは徐々に熱い湯に変わり、額を伝って目の前まで流れ落ちてきた。　

俺は早紀の事を好きなわけじゃない。　
だけど、早紀と一緒にいると落ち着く。　
だから、抱いたりするんだろう。