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「ちぇっ。」
わざとらしく残念がる俺に対して、早紀は意を決したように言い放った。
「じゃあ帰るね。」
「あぁ、気を付けてな。」
ドアが閉まる音と共に静寂が訪れた。
俺は少しボーッとしたまま、冷蔵庫から飲み物を取り出した。
ペットボトルに唇を付けると、また早紀とキスしたくなった。
早紀と会った後は、必ずこんな気持ちになる。
会うたびに何分もキスをしてれば、そうなって当然なのかもしれない。
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