友達未満~日常~

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目が合うのも嫌   すれ違うのも嫌   声かけられたりしたらそれこそ殴りたい衝動にかられるわ   何が嫌なんだって言われても困る   嫌いなものは嫌いなの   私はあいつが大っ嫌いだ!!       友達未満~日常~       春風吹く爽やかな朝 私は校門から少し離れた場所で立ち止まっていた。 時刻は只今8時30分。 教室ではSHRが始まっている時間。 そう、つまり私は遅刻したわけで… 遅刻したってことは朝からあいつと会わなきゃいけないって事で…(あぁ、何てついてない…) いつまでもここに居るわけにもいかずに仕方なく校門に行くと、やっぱりあいつは腕を組んで立っていた。 「毎日毎日飽きないな飯山楓。」 「そっちこそ、毎日毎日委員長自らお出迎えなんてよっぽど暇なのね、小日向大河。」 そう、今私の目の前に立つこの男 こわもてヤンキーをものともせず、日本語の話せない今時女子高生を言葉で黙らせ、男女関係なく持ち前の威圧感と常に上からのこの態度でビビらせる 右腕に輝く「風紀委員」の四文字が眩しいこの男 「小日向大河」 こいつが私、飯山楓の人生最大にして最強の天敵だ。
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