桃太郎を思いつきで(ry

3/4
前へ
/5ページ
次へ
村を出てから、数十分 俺は森に入ろうとしていた 鬼ヶ島に行くには、この森を抜けて、海を渡った所にあるらしいが…… 「?」 ひたすら歩を進めていた、俺の目の前に異変が起きた サワサワ…… 森の中の繁みが怪しげに動いている。 俺は爺さんから貰った刀を構える サワサワ…… 俺は目を閉じ意識を集中させた……… 「そこか!!」 俺は勢いよく抜刀 ザンッ と草を切る音が俺の耳に届く だが桃太郎は呆然とした (手応えが無い……?) そう思った矢先である。 カチャ…… 桃太郎の後頭部に鉄の塊らしきものが押し付けられた 「何物だ……」 桃太郎は背後の人物に訪ねる 少しの沈黙の後、桃太郎の背後に立つものは口を開いた 「あんた……いきなりこんな年寄り切りつけるかね…」 「へ?」 思わず情けない声をだした桃太郎が、振り替えってみると 「全く、とんだババア不幸物だよ」 そこには、家でわかれたはずの婆さんの姿があった。 「ば、婆さん!?何故ここに?」 「あんたが、忘れ物したから届けに来たんじゃない」 そう言うと婆さんは、袋を差し出した 「はい、吉備団子。腹が減っては戦はできないっていうでしょ」 「あ……あぁ…わざわざすまないな…」 「それから…はいっ」 婆さんは右手に構えていた獲物を桃太郎に渡した。 「婆さん、これは一体何ですか?」 「何って、銃にきまっとろうが、ほれ弾薬も二箱つけとくから」 婆さんから受けとったのは怪しく黒光りしている銃とその弾薬だった 「婆さん…こんなもの何処から?」 「ふふふ…、若いもんが細かいこと気にしちゃ、だめじゃろ?」 それじゃ、私は帰るからと、婆さんはこの場を後にした。 「婆さん……アンタは一体なにものなんだ…」 そんな桃太郎の疑問は森の奥深くに吸い込まれていった……
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加