ロンリー・ガール

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小学生の女の子が死んだというニュースを見た。 もし、あの日・・・ 俺が彼女と出会わなければ、この辺も物騒だなと思ったくらいで終わっていたのだろうか それか、あの子は死ぬなんて事なくて、今頃いつもの古本屋で、他人同士なんの干渉もなく立ち読みしていたのだろうか なのに、こんなにも悲しいのは、こんなにも苦しいのは・・・ ただ知り合いだっただけじゃない。 きっと俺も、あの子がいてそれなりに楽しかったからなんだと思う。 あの子と過ごした時間が、充実していたからなんだと思う。 親からいくら暴力を振るわれようと、ネグレクトされようとも 学校の友達に、どれほど自分を偽ろうとも・・・ 俺には全て話してくれて、少し素直じゃなかったけど頼りにしてくれてたあの子が・・・ 大切だったからなんだと思う。 きっと、親から離れて生活できるようになって、虐待も、つらいことも何もかもなくなって 幸せな生活、おくれたと思うよ・・・? その為だったら、俺めっちゃ協力したよ・・・? なんで、死んじまったんだろう・・・ なんで、あきらめちまったんだろう・・・ こんなにも涙が止まらないのは・・・ やっぱりあの子を・・・ 好きだったからだと思う。
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