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落ち込む彼だが…
ガチャガチャと玄関から音がしてハッとする
予想どうり
彼女が居た
ただ、買い物袋で両手塞がっていることを除いて
「あ、只今ぁ」
彼女は彼を見てお決まりの挨拶
「ナニシニキタ」
返答はお決まりではないらしい
「お帰りなさいは?」「何故?」
「ここに住むから」
「拒否」
「無理無理、」
「理由は」
「話聞いてない?」
「…」
「黙らないでよー」
この会話時間10秒
(ああ、もういや)
黙りながらそんなことを考え中
…
「うん、やっぱり外に放り出して…」
「口にでてるよ…」
「あぁ、聴こえたのかなら話は速い」
ユラリ
彼の体は動き出す
「いゃだぁぁ」
ダッ
彼女は買い物袋そっちのけで家に走り込む
「チッ」
追いかけようとするが
彼女はバタバタと戻ってきた
一枚の紙と一緒に
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