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充は意をけしたように、鼻をつまんで血のジュースを飲んだ。
ゴクッゴクッ。
充
「あっー不味いー。しかもめっちゃ鉄くせー。お前も早く指の唐揚げ食えよ。」
弘は泣きそうになりながら指の唐揚げを見た。
弘
「まだ指が軽く痙攣してんだけど。はぁー。」
弘は食べようとするがなかなか勇気が出ないままでいた。
充
「お前の気持ちも分かるけど、食わないと帰れないんだぞ。男らしく早く食えよ。」
弘
「俺の気持ち分かるんなら食うの手伝ってよ、お願いー。」
充
「それは無理、指まだ動いてるし。食い終わるまで待っててやるからよ。」
充はそう即答で答えた。
弘
「しゃーない、食うぞ。」
弘は仕方なく、少し指の唐揚げを食った。その瞬間トイレに駆け込んだ。
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