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少女は遠慮なく真美の腕を食べ始めたのだ。
ぐちょぐちょ・・・。
少女の口の周りは赤く染められる。
少女
「この人の腕、軟らかくて味が有るよ。昨日の男性とは大違い。」
少女はそう言いながら、野生動物のような歯で肉を食いちぎる。
ごりごり、パキッ・・・。
少女
「骨はカルシウムが有って良いんだよ。」
鈍い音と鉄の臭いが漂う。
有り得ない光景、見てられなかった。
意識がもうろうとする真美と多美子は、その光景を見て固まるしかなかった。
少女
「私の噂知らないの?都市伝説。」
多美子
「と、都市・・・伝説!?」
嘔吐しそうになりながら、多美子が言った。
少女
「そう、この町で噂の都市伝説。殺戮少女だよ。」
多美子
「・・・!?まさか昨日のニュースの。」
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