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心境5
みうが飯を食わなかった。
何故―、
行き着くのは昨日のコト。
無理をさせたか―?
仕事所ではなくて、足早にみうの元へ向かう。
ドアを開けてみれば、布団がビクリと揺れた。
こっちを向かないことに苛立ち、つい口調が厳しくなる。
近づき、布団を剥ぐとみうはぶるりと震えた。
もしかして風邪でもひいたのか―?
そんなことが頭をよぎり、慌てて熱を測ろうと手をのばす
―と。
パシンっ
頭に血が登った。
言うつもりのなかった事実をみうに突き付け、脅した。
いや、脅しじゃない。
俺はきっとみうが歩けなくなることを望んでいる。
本当は今すぐにでも脚の腱を切ってしまいたい。
頼むから・・・大人しくしててくれよ・・・みう・・・
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