日常

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―桜ヶ丘中学― 何時も通りの登校風景… 朱「変わらないんだよね」 普通と違うのは皆から睨まれる事だけ ―下駄箱― 僕の靴箱からは異臭が漂っていた、少し血がはみ出てるからあらかた生き物の死骸でも容れたんだろう 朱「下らない」 開けるとご丁寧に鼠の死骸と落書きのフルコース、僕が顔を俯けていると 彩「あ~ゴメンまさか泣いちゃった?」 こいつは前星 彩(マエボシサエ)何かと僕に餓鬼染みた嫌がらせをして来る嫌な奴だ 朱「別に」 僕は素っ気無く答えて予め用意していた新しい上履きを履いて、ギャーギャー喚いてる彩を無視し、外靴を持って教室へ急いだ ―教室― ガラガラッ 僕が教室を開けると騒がしく活気があった教室は静かなった 朱「………」 光「テメェ学校にくんじゃねぇよ!!」 今僕に暴言を吐いたのは、如月 光也(キサラギコウヤ)こいつは柚歌は自分の彼女だって妄想している痛い奴だ 柚「こぅや君…そんな事を言ったらぁ朱鈴が可哀相だよぅ」 朱「ご心配どうもありがとう」 こう呟くと自分の席に着こうとしたが…机と椅子は接着剤で床と引っ付いて、机には落書きがされており曼珠沙華(リコリス)が数本瓶にさしてあった
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