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「みーずき」
耳元で優しく名前を呼ぶ声が聞こえて、僕はゆっくりと目を開けた。
目元をさすり、ぼやける視界で相手に微笑みかける。
「おはよう、玲くん」
それを聞いた玲くんは嬉しそうに微笑み返し、顔を近付けて僕の頬にチュッとキスを落とした。
目を丸くする僕を見て、おかしそうに笑う。
「おはようのチュー。瑞樹、目ぇ覚めた?」
「さ……覚めた、覚めました…」
頬がどんどん熱くなっていくのを感じながら、僕は玲くんの顔を見ないよう、俯いたままでそう呟く。
すると玲くんは両手を伸ばして、横からぎゅっと肩を抱くように僕に抱き付いた。
「可愛いっ。なあ、今日は何する?」
すぐ側に眩しいくらいの玲くんの笑顔があって、僕は照れながらも微笑んでみせる。
「うーん……じゃあとりあえず…」
二人で一緒に朝ごはん、食べようか。
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