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「大丈夫じゃよ
もし祝詞を言ってしまっても背中を3回軽く叩いてもらえ
これは、祝詞祓い【ノリトバライ】といって
祝詞をなかった事にできるおまじないじゃ」
ヨネは
おまじないと言っているがこの祝詞祓いは
ちゃんとした効力がある
「後…
何が起きるかわ
あまり言いたくないのじゃが
洋一のために言っておいた方がいいかもしれんな」
さっきの優しく語りかける感じから
また真剣な面持ちで
喋りだした
「『狐の嫁入り』が
見れる者は昔から
霊力が強い者と言われとる
それは、妖狐族
つまり、キツネ達もわかっておる
そして、嫁入りの時に
霊力が強い者を
神に捧げると
妖狐族が繁栄すると言われとる
まぁ言い方は悪いが
生け贄じゃな
だから、嫁入りを見た者はそのまま連れ去られてしまうと言うことじゃ」
ヨネはフゥ~と息を吐いてまた語りだした
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