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その日、海藤光一はいつものように6時半に起きた。
そしていつものように顔を洗い、歯を磨き、朝食のパンとコーヒー牛乳を飲み、制服に着替えた。
彼は高校2年生だ。
頭が特に良いわけではなく、また悪いわけでもない。
いわゆる中の中と呼ばれるやつだ。
だから、近所のおばさんに「どこの高校に入ったの?」と訊かれた時も光一の答えに対するおばさんの反応は「あ、そうなんだ。へぇ、頑張ったね」とどちらでも良い感じだった。
ようするに普通の高校2年生だったわけだ。
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