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確かに路地はあったが、特に用もないのでまっすぐバス停に向かった。
しかし、すぐに引き返した。
「やっぱ気になる…」当たり前と言えば当たり前だった。
行くなと言われれば行きたくなるのはもはや人間の本能とさえ言えるだろう。
光一は路地に入った。
路地は意外と長かった。
割と入り組んでもいたが、一本通行だった。
ゲームセンターや食堂なんかの裏になっているようだった。
生臭い空気はよどんでいたが、それでも行ける所までは行こうと考えた。
7分ほど歩いただろうか。
あるゲームセンターの裏に出た。
そこには1つ上の先輩がいた。確か及川、新庄、相沢の3人だった気がする。
彼らは1人の少女に「金を出せ」と言ってかつあげしていた。
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