1 少女

8/13

72人が本棚に入れています
本棚に追加
/126ページ
次の日は雨だった。 今日は金曜日なので、今日学校に行けば明日は休みだ。 なんとなく雨でも頑張れそうな気がした。 昼休みに高菜に昨日の話をした。 「病気とかかもよ。それより光一、かっこいいじゃん」と言ってくれた。 しかし、同時に及川真也達に目を付けられたという事に対しては驚きを隠せない様子だった。 それほど、ヤバいヤツらなのだ。 話したのは高菜だけだった。 むやみに人に話す話でもないと考えたからだ。 今日は帰りも高菜と一緒だった。 高菜と帰る時は一つ前の駅で降り、高菜を家に送った後別のバス停まで歩いた。 だから、例の路地を通る事はなかった。 彼らに目を付けられたのだから、これからはあそこを通るのはよそうと考えていた。
/126ページ

最初のコメントを投稿しよう!

72人が本棚に入れています
本棚に追加