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ゆっくりと目を開くと、何も
無い。ただの白い空間に彼女は
立っていた
「…………」
私は……誰?何故ここに
いるのかもわからない…。
――もしかして記憶喪失…
…なのかな……
何もわからない事を不安に
思ったアリスは声の主を探して
きょろきょろ辺りを見回すと、
キラリと、金色に光っている
ところがあった
「――?」
真っ白な空間にぽつりと
寂しげに落ちている…―
金時計。
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