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数時間後 家主の
手料理を平らげた
テキサスサーファーは
テキサス(と勘違いしている
稚内)の地を散策する事にした。
しかし 周りの風景は
彼のイメージするテキサスとは
似ても似つかず 頭を傾げる。
荒れ地が無く 馬に乗った
ガンマンも姿は見えない。
何よりバーが見当たらない。
喉の乾きを癒す
一杯のテキーラを求め
彼はサーフボードを走らせ道路を駆けていった。
同時刻 人通りの少ない
裏道で事件は起こっていた。
「やめてください!
誰か!誰か助けて!」
一人のか弱い女性が
"リストラ怪人
バーコードライダー"と
"フリーター怪人
ヤングスネカジリ"の
魔の手にかかったのである。
バーコード「こういう
シュチュエーションは
何度やってもたまりません。」
スネカジリ「金はねぇが
"棒金"はあるぜ。」
女性は抵抗するも
二人がかりの男には
手も足も出なかった。
絶体絶命と思われた
まさにその時
二人の男の背後に
現れたのは一人の男だ。
スネカジリ「誰だ。」
その姿 柔軟剤で柔らかく
漂白剤で純白にも見える程
白いティーシャツにGの文字。
赤いマフラーが風で靡く。
股まで短くなったジーンズ。
葉巻を加えた メタボリックが
怪人二人を睨んでいた。
その男の目の奥は宇宙が見えた。
スネカジリ「なんて清んだ目だ。」
バーコード「まさに大宇宙。
あの方 只者じゃありませんよ。」
男は二人の怪人に指をさした。
マフラーの男「そのガールを
放せ。俺のマグナムを
突っ込まれたいのか?」
その覇気は空気の流れを
豹変させ 冷たい針のように
二人の肌に突き刺さり
足を後退りさせた。
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