43人が本棚に入れています
本棚に追加
早朝五時。外からは
顔を出したばかりの
太陽の光に 稚内の町は
ゆっくりと輝きだした。
遠くから鳥の小さな囀ずりと
どこからか漂う
鼻を追わせてしまうような香り。
キングサーモンは
寝ぼけ眼で目を覚ました。
目の前にはテキサスサーファーが
台所で朝食の準備をしていた。
「なんで私 台所に?」
記憶を追っていく。
キングサーモン達は
出会ってから 北海道へ
上陸し ホテルでの
夜景とシャンパンを
楽しんでいた。
テキサスサーファーの
甘い言葉は 一本一本の
矢となりキングサーモンの
心を穴だらけにしていた。
「もう酔ったみたい。」
キングサーモンの
スタンバイは万全だ。
ベッドで生まれたままの
姿となったテキサスサーファーは
ゆっくり焦らしながら
キングサーモンの
バスタオルを脱がしていった。
その後の記憶が
キングサーモンから
丸ごと消えている。
そしてもう一つの異変は
自慢の両腕 両足が
頑丈に縄で縛られていて
宙吊りにされていた。
「おはよう。待ってろよ。
今刺身に
してやるからな。」
近づいてきた彼は
包丁をキングサーモンの
腹に突き付けた。
「待って!一体どういうこと?」
順を追って彼は説明し始める。
ベッドでキングサーモンの
バスタオルを脱がせると
艶やかに煌めく
体が彼の目に飛び込んできた。
キングサーモンは
咄嗟に自分の秘所を
両手で押さえ隠した。
乙女のような意外な清純さに
彼のエンジンが一気に
吹き上がる。
同時に彼自慢の武器も
臨戦体勢による膨張を
見せ始めた。
最初のコメントを投稿しよう!