~序章~

2/3
前へ
/118ページ
次へ
昔々、世界は危機を迎えていました。 空は血のように『紅い』色に彩られ、人々は『青い』色の空を見ることが無くなっていたのです。 その空を人々は、『狂気の証』として恐れるようになりました。 そして、世界は壊れ始めました。 世界中で異変が起こり、生態系が崩れだしたのです。 獣たちは狂暴になり、人々を襲い始めます。 人々は自らが生きるために争いを始めました。 争いは、何年も何年も続きました。 そして――争いが10年に差し掛かった時、人々の前に二人の救世主が現れたのです。 二人の救世主は数々の争いを終わらせていきます。 すると、どうでしょう。 空はゆっくりと『青い』空に戻っていくではありませんか。 そう、二人は世界を救ったのです。 人々は二人のことを『夜明けを導きし者』と言う意味を込めて『黎明(レイメイ)の使者』と呼ぶようになりました。
/118ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加