26人が本棚に入れています
本棚に追加
少年はその後、夜の街を歩き彼が暮らす魔術学園へと入っていく。
「ヤバイな………消灯時間過ぎちまった。
寮の正面玄関閉まってるな。
だりぃ………」
少年は愚痴を言いながら寮の裏に回る。
「そこにいるのは誰だ!」
少年の後ろから懐中電灯らしきものを持った女性が声を発する。
「僕ですよ。レイナ先生。」
少年はヤバイと思いながらも笑顔を浮かべて振り返った。
振り返った先にはタバコをくわえた女性がいた。
赤い長い髪はボサボサで無造作に伸ばされていた。
「紫戒(シカイ)か。
夜間外出届が出ていたがこんな時間に帰ってきたのか?」
レイナ先生と呼ばれた女性は呆れながら言った。
「ええ。もっと早くに帰ってくるつもりだったんですが………
不良に絡まれて今の時間になりました。」
と少年は黒い瞳をレイナに向けて言った。
最初のコメントを投稿しよう!