‡第零幕‡

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レイナは気の毒そうな目を紫戒に向ける。 「そうか。なら早く寮に入りな。 明日からは授業だからな。」 「いや、入りたくても寮の扉閉まってて………」 紫戒は苦笑いを浮かべていた。 「部屋に転移すればいいだろ。 今回は特例だ。許してやる。」 レイナはそう言うと紫戒の横を抜け、見回りを再開した。 「はぁ………魔力は使いたくないがしょうがないか。 だりぃな…………『転移』」 紫戒は転移し、部屋の中に入るとすぐにベッドに倒れこみ寝息をたてはじめた。 そうして夜は更けていく………
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