胸の高鳴り

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「美名、ちゃんと飯食ったか?」 空を見ていた筈の甲斐が、いきなり僕の方を向いたから目があった。 「食べるの忘れてた。」 僕が見てたのばれてないかな? 慌てて視線を逸したんだけど、きみは気付いてしまったかな? 「たく、美名はただでさえ細っ子いのにちゃんと食えよ、ほら!」 そう言われて僕の手にサンドイッチを握らせた。 ああ… そうなんだきみのこんな所が大好きなんだ。
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