胸の高鳴り

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「てか、悪い彼女からメール来たから行くわ。」 甲斐がにやけた顔で僕に言った。 ズキン… ズキン… なんでこんなに胸が痛むんだろう。 「甲斐…。」 僕は小さくきみの名前を呼んだ。 「どうした?」 僕の頭を撫でようと、甲斐が手を伸ばした。 ビクッ… 思わず身構えてしまった。 「はぁ…。」 きみの溜め息を聞いて、僕は我にかえった。 「サンドイッチThank you。」 いかないでよと言う、言葉の変わりを告げた。 「ああ。」 甲斐が笑顔で僕に手を振った。
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