20XX年

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チュンチュン・・・・・・ 小鳥が鳴いている。 20XX年の6月3日の早朝、マンションらしき一室のベッドの上で、1人の少年が幸せそうに寝ていた。 染めているのだろうか??髪が赤い。 これからこの少年は、数奇な運命を辿ることになるのだが、そんなことはまだ少年は知らない。 少年の名は、良太。 良太は幸せそうに寝ており、室内には寝息のみが聞こえる。 ズルッ ズルッ ズルッ ズルッ 何か、ヌメヌメしたものが動く音がする。 音はだんだんと良太が寝ている部屋に近づいて行く。 ヌチャ ヌチャ そして遂に――― ガチャ 良太が寝ている部屋の扉が開いた。
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