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キィ―――・・・
扉から姿を現したのは、言葉にするのも恐ろしい人だった。
いや、『元』人と言ったほうがいいだろうか??
簡単に『それ』の容貌を説明すると、まずおかしいのが『それ』には右目が存在しないのだ。
眼球があるべき場所には虚しく空洞が広がる。
次に目につくのが、ボロボロで痛々しい体と、引きずる右足。
左手にも、あるべき指がほとんど残されていない。
『それ』を表す言葉はたった一つ
『ゾンビ』
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