間章Ⅱ

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「そ、そんなHな事態、絶対に彼女のあたしが許しません!!」 「歯が、歯がぁー!!」 「じゃ、手続きお願いしたからね~」 彼女は言いたいことだけを簡単に言い残した。用を終え、理由も無いので、すぐに部屋を出るため装飾で重い扉の取っ手に手をかけた。 「ちょっと、ちょっとちょっと!!」 「鬱陶しいわね。で、何? 出来得る限り早くして」 必死で引き留めるジンが、冷たくあしらわれる。 「やばい、涙が……。いや、頑張れ自分。 手続きって、もしかして学園の!?」 「他に何が?」 「いや、無理無理。チハヤは俺やリクの1こ下っしょ? まだ入学できる年齢じゃないの、知ってるよね?」 ジンの正論を受けても、彼女は文字通り微動だにしなかった。目が据わり、黒眼はひどく大きい。 決して揺らがない考えを持つ、ある種の猟奇的な雰囲気を感じさせた。 「ねえ、世の中に無いわよね? 無理な事なんて。 <塵>のトップなら、多少法律曲げるくらい余裕でしょ」 「いや、その」 「まっ、最終手段。マブ爺に頼めばどうとでもなりそうだし~」 チハヤの決意は固い。法すらねじ曲げる事を厭わない。 それ程、リクへの想いは強かった。
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