第五章

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魔法世界<フィランシェ>の北に位置する四大領の一つ『北領』。 その大都市の中でも、常に最新の魔具が店頭に並び、有名ブランドのショップや服のセレクトショップが、数多く並ぶ街がある。 若者が集まり、文化の中心となっているその街は、渋野(しぶや)という名前だった。 そのまた中心部に、手を繋いで歩くリクと……メレンがいた。 固く結ばれた手は、離れる気配を全く感じさせない。 溢れる人混みの中、誰もが皆一瞬驚くが、決して関与しようとはしない。残念ながら北領は同性同士の恋愛や婚姻に対して、寛容な文化圏では無かった。 何故こんな惨状が? 時間を遡って気軽に検証してみよう。
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