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2人の男がソファーに腰掛け、たわいもない世間話で笑い合っている。
2人の男の色彩は、全く対照的だった。彼らはそれぞれ、全身黒と白の服でその身を包んでいる。容貌も同様だった。
黒服の髪は明るい茶髪だが潤いがあり軽やかだった。男にしては長い髪が、空調で細かく揺れていた。
しかし、服とは逆に肌は白い。切れ長の目にすらりと通った鼻筋が、彼に癖の無いすらりとした印象をもたらしていた。
白服は黒髪。短くトップの部分が立てられており、サイドは刈り込まれている。3本のラインの剃り込みが目を引く。
こちらの肌の色は、焼けたというより焦げたという言葉が似合う黒さ。顔立ちは二重瞼の大きな眼が、彫りの深さと相まって、精悍な印象を見るものに与えている。
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