第1章 高原のカフェレストラン

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〈眩しい陽の光に~目が覚めて~〉 ケータイから宮里祥子の歌声が流れ始めた。 「う~ん、よく寝たぁ」 私は大きくノビをして、カーテンを一気に開けた。 「うひゃあ~!」 朝陽のあまりの眩しさにクラクラとした。 まるで、アラームの着うたにしている「夏の扉」と同じ出だしだ。 季節も、そろそろ夏ね。 でも、この天気が最高。 ここは信州でも標高の高い場所にある高原だ。 一年を通して天気がいいことの方が多い。 たまに大荒れしたり、霧が立ちこめることもあるけれど、それも自然を感じるから大好き。 窓を開け、爽やかな空気を思いっきり吸い込んで、深呼吸をした。  
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