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元はただの幼なじみ。
2つ下のあいつは俺の一番古い記憶から既に髪の毛はウェーブしていて、目がぱっちりしていて、色が白くて、華奢で小さくて…
とにかく、そこらへんにいる女の子よりもずっと可愛かった。
女の子に間違えられるのは日常茶飯事。
そのたびにあいつは嬉しそうに、でも少し照れ臭そうにはにかんで笑って首を横に振った。
その姿は俺から見たら痛々しいものに外ならなかった。
あいつは心から女の子に産まれたかったと祈っているのに周りに女の子と間違えられると首を横に振らなければならない。
そのたびにあいつは胸が痛いのではないかと心配でならなかった。
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