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ウィンナーを4本フライパンに放り込んで、レタスとトマトを洗ってちぎって切った。
まんべんなく火が通るように時々フライパンをふる。
「目玉焼きも焼こうか?」
できるだけ明るく、にっこり笑って振り返り訊いた。
予想外にぼくの方をすでに見ていたしんちゃんとばっちり目が合って一瞬戸惑った。
「んー…今日はいいな」
バツが悪そうに笑って言う。
ごめん、なんて付け足して。
「わかってる」
いたずらっぽく笑って返す。
事実、気持ち悪そうなしんちゃんの回答はわかっていた。
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