夢のあと

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ぼくたちは、それぞれ両手に持ちながらほぼ同時に食卓についた。 真ん中にジャムとドレッシングを置いたらすぐにフォークとナイフが差し出される。 ありがと、と小さく言って受け取るだけなのに妙に緊張した。 代わりにぼくはオレンジジュースをグラスに注いでしんちゃんに渡した。 毎朝しんちゃんはオレンジジュース。ぼくは牛乳。 しんちゃんの方を見れずに、もくもくと食べた。 いつもどおりに振る舞うのが難しかった。
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