17人が本棚に入れています
本棚に追加
カチャリ、と音がして顔を上げるとしんちゃんのお皿はすでに空だった。
しんちゃんはいつもぼくが作った料理を残さない。
だけど今日は二日酔いだから残すかと思ったのに。
ふと余裕綽々でオレンジジュースをゆっくり飲むしんちゃんと目が合った。
口元はグラスに隠れて見えなかったけど、目元で微笑んでるのがわかった。
急にどきどきして、まだトーストが4分の1とサラダが少し残る自分の皿に慌てて目を落とした。
先ほどよりももくもくと手と口を動かす。
ずっとしんちゃんの視線を感じた。
最初のコメントを投稿しよう!