夢のあと

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急いで残りを平らげて、牛乳を1杯一気飲みする。 おなかいっぱい、と小さくつぶやいて立ち上がりしんちゃんのとまとめて流しに持って行こうとした。 「俺やるよ」 それを見たしんちゃんが立ち上がりぼくの手を止めて、逆にぼくのと自分のをまとめて流しに持っていった。 「今日はぼくやるよ」 ごはんを作るのはぼく、後片付けはしんちゃん。 これがいつものルールだ。 でも今日は二日酔いで気分悪そうだったから、ぼくがやるつもりだった。 「いいよ、ルールだろ」 笑って言われたら何も言い返せなくて牛乳とオレンジジュースをしまった。
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