再開

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陽の光が窓から入り うっすら埃がかかったカウンターやテーブル が止まっていた時をあらわし コーヒーの焙煎で出た煙りは 香ばしい香りと同じように広がり 陽の光がそれを白くみせ 煙りは陽の光を 陽の光は香りの存在を 見せていた 静かで何も変わっていない イズミは今まで普通だった時間が その時間が 幸せな時間だったんだと感じた カップから登る白い湯気 コーヒーの香りが 横にいるショウの存在が 幸せだった
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