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二階、部屋の真ん中で僕はお爺ちゃんの写真を眺めていた。
写真の中のお爺ちゃんは笑っている。
お爺ちゃんに会えなくなってもう何ヵ月経つだろう…
僕は写真を机にしまい、部屋を出て階段を下りた。
居間に続く廊下を歩いていると、仏壇のある部屋から僕を呼ぶ声がした。
声の主はお婆ちゃんだ
「敏郎…敏郎ぉ」
僕は襖を開け、中を覗いた。
するとお婆ちゃんが僕を見つめながら言った。
「お爺さんはいつ帰ってくるのかのぉ?」
…いつもの事だった。
お婆ちゃんは僕を見つける度にそう聞いてくる。
そして僕は
いつものように答える。
「お婆ちゃん…
もう…死んだんだよ」
…と
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