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お婆ちゃんはずっとお爺ちゃんを待っている。
いくら僕が死んだと言い聞かせても、お婆ちゃんは理解してくれない
もう慣れたけど、
いい加減気付いてほしい…
正直言うと
僕はお婆ちゃんが怖かった。
いつまでも待ち続け、同じ質問をぶつけてくるお婆ちゃんが…
「敏郎ぉ…
お爺さんはまだ帰ってこないのかのぉ?」
僕はその質問を無視して襖を勢いよく閉めた。
廊下に襖を閉めた音が響く
僕はその場に立ちすくみ
少し
胸が苦しくなったのを感じた。
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