#2 それでも老婆は待っている

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次の日も またその次の日も お婆ちゃんは僕に聞いてくる。 「敏郎やぁ…お爺さんはまだかのぉ?」 頭がおかしくなりそうだ… 毎日毎日毎日毎日 いつになればわかってくれるのだろう…? どうしてわかってくれないのだろう…? 僕はついにお婆ちゃんを怒鳴りつけた。 「いい加減にしてよ! 死んだって言ってるだろ!! お願いだからわかってよ… お願いだから…」 怒鳴りつけた僕をお婆ちゃんは見つめて言った。 「敏郎や…」 わかってくれただろうか…? 「何?お婆ちゃん?」 長いようで短い沈黙のあと お婆ちゃんは言った。
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