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次の日も
またその次の日も
お婆ちゃんは僕に聞いてくる。
「敏郎やぁ…お爺さんはまだかのぉ?」
頭がおかしくなりそうだ…
毎日毎日毎日毎日
いつになればわかってくれるのだろう…?
どうしてわかってくれないのだろう…?
僕はついにお婆ちゃんを怒鳴りつけた。
「いい加減にしてよ!
死んだって言ってるだろ!!
お願いだからわかってよ…
お願いだから…」
怒鳴りつけた僕をお婆ちゃんは見つめて言った。
「敏郎や…」
わかってくれただろうか…?
「何?お婆ちゃん?」
長いようで短い沈黙のあと
お婆ちゃんは言った。
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