1119人が本棚に入れています
本棚に追加
/130ページ
「お爺さんはまだかのぉ?」
どうやらわかってくれなかったようだ…
僕は溜め息をつき、その場を去った。
それからもお婆ちゃんは同じ質問をぶつけてきた。
そして僕は同じ回答をする。
毎日その繰り返しだ
しかしある日
お婆ちゃんの様子がいつもと違った。
部屋の横を通ると必ず僕を呼び止めていたのに
この日、僕は呼び止められなかった。
やっと理解したのかな…?
いつもと違う空気に何故か不安を覚え、僕は襖を少し開け、中を覗いて見た。
すると、僕の目の前に突然お婆ちゃんが現れ叫んだ
「お爺さんが帰ってくる!!」
最初のコメントを投稿しよう!