#3 ランチタイム

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とある中学校で昼休みを告げるチャイムが鳴った。 腹を空かせた生徒達は仲の良い友達と机を向かい合わせにくっつけ、鞄から出した弁当をひろげた。 そして、私と机をくっつけてきたのは、大親友の川端サナである。 「フミっちフミっち!何か面白い話ない?」 もちろん私の正式な名前が“フミっち”なわけではなく、本名は口中フミ子という よく田中に間違われる… サナはいつも面白い話を求めていて、昼休みになるとやたらと何か無いか聞いてくるのだ そして私は授業で疲れ切った脳みそ(大概居眠りしてるが…)をフル回転させ、面白い話を探し出す。 「面白いかどうかわからないけど…」 「じゃーいいや」 「聞けよ」 「冗談冗談 それで何を聞かせてくれるの?」 「面白いっていうか… 不思議な話なんだけど…」 私はこの前体験した出来ごとをサナに話始めた。
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