春風

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「風、強かったねぇ…!」 私たちを襲った強い風は、私たちに飽きたかのようにすぐどこかに行ってしまった。 失礼なやつ。 「スカート大丈夫だった?」 「大丈夫だったよ!…真由美!!制服に砂かかってるよ!!」 萌が私の制服を叩いてくれる。 あの野郎、許さん。 「真由美…顔怖いよ…」 「えっ…あははははっ!」 私は苦笑いで返す。 すると萌も吹き出して笑った。
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