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「皆さん、おはようございます。急に集まってもらってごめんなさいね。今日集まってもらったのは、皆さんに紹介したい生徒がいるからです」
講堂内はざわつきだした。学園長直々の紹介だからな。
それに俺は嫌な予感しかしない。
「その生徒は今年から入学することになった新入生です。
さぁ、3人とも壇上へ上がってきてください」
やっぱり嫌な予感が当たったよ。
壇上なんて恥ずかしくて行けるわけないだろ。
「何やってんだよ光輝」
「そうだよ。早く行きなよ!」
コイツら楽しんでやがる。
何でかって?顔がニヤついてるからだよ!
それでも行こうとしない俺に、止めの一撃が入った。
「男ならさっさと行きなさいよ!!!」
「うるせぇな!行けばいいんだろ行けば」
俺は立ち上がり、ズカズカと壇上へ上がった。
するともう1人も反対側から上がってきていたみたいで、残るはあと1人となった。
「光輝君と佳奈さんは来たようですね。」
上がってきたのは女子だった。
どうやら名前は佳奈というらしい。
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