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「わざわざ移動させてすまなかったね。それじゃあ今日は自己紹介でもしようか」
俺さっきしたのに。またやるのか?
そんな想いと裏腹に、名簿順で自己紹介が始まった。
1番は翔か……
「秋雨 翔です。属性は土で、武器は双剣です。よろしく」
翔の自己紹介はなんとも簡単なものだった。
それに緊張している様にも見られない。
もしかして、いつも1番だったから慣れてるのか。
っと、次は彩華か。
「一ノ瀬 彩華だ。属性は雷、武器は長剣。魔法よりも武器で戦う方が得意だ。これからよろしく」
彩華も簡単に終わらした。
その後は特に気になるヤツもおらず、俺の番になった。
「ねぇねぇ、あの人ってさっき自己紹介してた人だよね?」
「そうそう。結構カッコいいよね」
「けっ!!少し顔がいいからって調子のりやがって」
「新入生ってことは魔力が高いんだろ?」
ヒソヒソ話してるけど聞こえてるっての。それにいつ俺が調子のったんだよ。
俺は心の中で文句を言いながら自己紹介をした。
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