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手紙の内容を簡単に言うとこういう事だ。
この学園の卒業生は皆が皆魔術関係の仕事に就くとは限らない。
それこそ普通のサラリーマンになる人もいれば、資格を取り特別な仕事をする人もいる。
そんな人達が困らないように、一般的な授業があるらしい。
まぁ、魔術関係の仕事に就く人の方が少ないらしいが……
そしてそれとは別に、この学園は表向きは少しレベルの高い私立高校ということになっているようだ。
ただ、入学者は学校側が決める事になっていて、1つの中学から1人が選ばれるか選ばれないかぐらいの確率らしい。
それで中学側も進路選択にこの学園の事は教えないようにしているようだ。
魔力が高くないと選ばれないから当然だ。
俺もあの日襲われなかったらこの学園に来ることは無かっただろうな。
っと、話し過ぎたな。そろそろ行かないと遅刻だ。
「そろそろ行こうぜ」
俺達は鞄を持って立ち上がり部屋を出た。
すると部屋の前に如月、宮世、彩華が立っていた。
「あ、来た来た。ちょうど呼ぼうと思ってたの。一緒に行こうと思ってね」
「サンキュー。じゃあ行こうぜ」
そんな感じで教室へと歩きはじめた。
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