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そして今は1限目。
俺の初授業、
教科は数学だ。
今のところは中学の復習だからついていけてる。
ふと、翔を見ると真面目にノートをとっている。
後ろの彩華も同じく黒板を写しているようだ。
龍牙は……寝てる。
羨ましいヤツめ!
っと思ったら隣の宮世も寝てやがる。
コイツら行動……って言うか、性格が似てるな。
そこで俺はあることが気になった。
如月だ。アイツは何をやってるんだろう?
後ろを向きたいがその瞬間に拳がとんできそうで怖い。
でも今は好奇心が恐怖を上回った。
ゆっくりと、バレないように振り返る。
と同時に目が合ってしまった。
「…………」
「…………」
再び前を向く俺。
アイツは何をしていた?いや、何もしてなかった。
ノートをとるわけでもなく、寝るわけでもなく。
「じゃあここの問題を……神城君。答えて」
「あ、はい。えっと……」
くだらない事を考えてたら先生に当てられてしまった。
ヤベッ……問題聞いてなかった……
焦る俺に救いの声が聞こえた。
「……χ=12……」
合ってるかわからないけど、今は如月を信じるしかない!
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