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その後の授業は真面目に聞いた。
まぁ、このヤル気が1年もつとは思えないけど……
そして時間は昼休み。
俺達は食堂にいる。
この学園の生徒はみんな食堂で食べるらしい。
龍牙曰く、『早起きして弁当なんか作る余裕はない!』だそうだ。
この考えに当てはまらない人もいるだろうが、俺は龍牙に賛成だ。
そしてもう1つ理由がある。
この学園は、そういう人が多いから昼食代は学園側が負担してくれる。
つまり俺達は無料で昼食が食べられるわけだ。
このサービスを前に、わざわざ弁当を作るヤツはいないだろう。
ということで、俺は有難く昼食を頂いてるわけだ。
食べてるのは無難に定食B。
みんなも同じようなのを食べている。
龍牙は……言わなくてもわかるだろう?
そういえば、もうすぐ魔術の授業だな……
授業って何をするんだ?
「なぁ、魔術の授業って何をするんだ?」
龍牙は食べるのに夢中のようで、俺の問い答えてくれなかった。
代わりに宮世が答えてくれた。
「いろいろよ。中級魔法の練習をしたり、詠唱破棄の練習をしたり。上級魔法を練習する人もいるわね」
「上級か……みんなは使えるのか?」
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