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俺の問いに宮世は首を横に振る。
如月と翔と彩華も同じだった。
でも、この後翔がとんでもない事を口にした。
「でも龍牙は1つ使えたよ!!」
一瞬、俺の頭はすべての活動が停止したような感覚に陥った。
「へ?」
やっと絞り出したのがこの間抜けな声だった。
「光輝が驚くのも無理はない。私も初めて見た時は信じられなかったからな」
彩華の言葉に、みんなはウンウンと頷く。
そんな中、未だ呑気に昼食を食べる龍牙を見てると殴りたくなってきた。
どうやらこれが嫉妬というやつらしい……
「俺決めたよ……俺の目標は龍牙を超すことだ!!!」
「やっぱり光輝も?僕もそうだよ」
「私だって同じよ!!」
「うむ、こんなヤツより劣っていると思うと悔しいからな」
「アンタより早くコイツを超えてやるわ!!!」
各々の想いを胸に、今ここに“対龍牙同盟”が誕生した。
ってのは冗談だから。それぐらいの意気込みだったってこと。
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