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「だから君には魔法に関しての知識を身に付けてもらう」
魔法に関してって……
「それって……」
「あぁ。光輝君も丁度高校生になるんだし、我が桜丘魔術学園に入学してもらう!!」
……えぇぇぇええぇえぇ!!!
「だから光輝君。進路希望には桜丘学園と書くんだよ?そうしたら後はこっちでやっておくから」
何をやっておくんでしょうか?
それが気になったが口には出さない。
それより、桜丘学園なんて聞いたことがない。
ホントに大丈夫なんだろうか……
「じゃあ俺はそろそろ」
「あっ、はい」
修司さんが立ち上がったのを見て、それを追うように俺も立ち上がる。
それから玄関に行くまでお互い口を開かなかった。
修司さんは靴をはいてこちらに振り向く。
「また来るよ。詳しい話はその時に」
「はい。今日はホントにありがとうございました」
修司さんは軽く手を振ると家から出て行く。
閉じかけていたドアを開けて外を見ると、すでに修司さんの姿はなかった。
「速すぎだろ……」
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